みんな言及しないので

キヤノンが派手に失敗したことで有名な(そして,SEDのときにかならず例に引かれる)強誘電液晶ディスプレイだけど,小型*1でドットピッチが小さく*2,高速な応答速度が必要な分野では時々使われたりする.で,最近ニュースにあった

オリンパス、28mmからの光学18倍ズーム搭載の「SP-550UZ」

のように望遠デジカメのEVFなんかにはいまでもちょくちょく使われたりする. 応答速度が速いからDLPのプロジェクターみたいに時分割で色を出して*3解像度を実質3倍にするとかの芸も使いやすいので小型のEVFではあっと驚く画質のものが作れたりする.

が,デジタル一眼レフが大はやりなのでEVF自体が消滅寸前なのが可哀想だなと思う.それにしても,こういうニッチしかないくせに意外と技術力を要するディスプレイってどこがつくってんだろ.

*1:最大の難点の並べるのがかったるい上に液晶の並びが一度乱れたらほぼ終了という欠点が出づらいからかな

*2:今はどうか知らないけど原理的にはTFTいらないので

*3:最近ではNematicでも時分割のディスプレイが出ていたりするので時代は変わったと思う