しょせんScienceの言うことですが

アピタル(医療・健康・介護):朝日新聞デジタル

科学進歩なのに10項目のうち6つが生物系で占められる憂鬱.そりゃ,ScienceもNatureもほとんど生物誌と化すわけだ.

しかし,数少ない材料系の話題でもスピントロニクスはわかるとしてシリコンを越える新材料(Beyond the Silicon material?)ってなんか目新しい話題が今年あったんだろうか.arXiv:cond-matを見る限りではグラフェンは熱そうだが,実用化とかデバイスはほど遠い感じもするし.そもそも,有機半導体の経験から言うとあの構造では寿命が厳しいんじゃないかなと思う.あと,分子エレクトロニクスで新しい進展があったと言う気もしない.

それにしても,生物系ってすごいなと思う.毎年のようにこれだけ進歩を量産できるって.材料系でこれだけ進歩を量産できたら21世紀中に軌道エレベーターとか作れそうだ.逆に,ハードディスクの容量が毎年倍になる程度のことをすごい科学進歩のように宣伝してるだけのような気がしてならない.