銃の命中率ってのは立場依存だから

ピストルはなかなか当たらないし、威嚇射撃が安全なわけでもない - ARTIFACT@ハテナ系

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元記事は事実を述べた上で,ああいう人が集まってるところで拳銃はそう易々と使えるものではないですよと言ってるだけだから問題はないんだけど,ブコメを読むと拳銃は当たらないと安直に解釈してる人が多くて,そりゃ日本人は銃声がしたら立ったままそっちを見ると揶揄されるわけだわと納得.

命中率2割が低いかと言われると,今警察が持ってるはずの自動拳銃(よく知らんけど,最低でも8発入りっぽい)のマガジンを打ち尽くすと1 - 0.8^8だから命中率は83%なわけで,すくなくとも,周辺被害をいとわない犯罪者に銃を向けられたら,そこから後ろ向きにアメフトするよりも命請いをしたほうがマシかもと言うような確率.

命中率4割にいたっては3発打てば命中率78%だし.命中率5割を「半分も外したのか」と思うか,「半分も当たるのか」と思うのか,それとも,「確実に当てるためには4発も打てば十分だ」と思うかの状況(あと文化?)の違いは大きい.

まあ,何でこんなことをいうかと言うとバージニア工科大での事件が記憶に新しいからで,あの時

  • 大量に死亡
  • 武器は拳銃らしい
  • アジア系?

という情報から,(第一報の時は)普通の人間が拳銃を使っても少し離れれば当たらないから,韓国の軍隊上がりの人かとか予想してた.もちろん,実際にはアメリカ人(韓国系だけど)で,さらに別に特別な訓練を受けたわけでもなかった.それでも,あれだけの人数が死ぬ.記憶では最初の1発は教壇から数m離れた入り口から教壇に立つ教師の頭を一発だったような.まあともかくそのくらいには当たる.

じゃあ,訓練をしたプロがピストルを使うとどうなるのかって言うと,たとえばyoutubeでIPSC(International Practical Shooting Confederation)で検索するとその手の競技の様子が見れて,あまりのことに自分なんかは引きつるように笑ってしまう.

まあ,銃なんてゲームの中でしか接したことないけどね.でも,Ghost Recon(Advanced Warfighterじゃないほう)とかOFP(に限らずいわゆるリアル系FPS)の交戦距離はみんな一度は体験したほうが良いんじゃないかなと思ったりはする.Ghost Reconの後だとCoD4は交戦距離が近すぎて気持ち悪くなるし,直後だと市街地を歩くのがひどく気持ち悪くなる*1

*1:周囲100mの路上や窓すべてを警戒するのは無理だから,街の中で新しい待ち伏せポイントに気がつくたびに殺されたような気持ちになるので