DDR2 vs DDR3

no titleを真に受けて,エンコーディングならDDR3の方が速くなるかなあと思って,試してみた.

テスト機の仕様は

DDR2

【CPU】 Athlon X4 630

【M/B】 MSI 785GTM-E45

【電源】玄人志向 KRPM-V500W

【FAN】 120mm*2

VGA】 LEADTEK WinFast PX9600GT

【HDD】 Intel X25M 80GB (G1), WD500AACS

【メモリ】 DDR2-800 1GB*2

【Sound】 オンボ

【LAN】 オンボ

【OS】 Vista Buisiness SP2

光学ドライブ】Pioneer DVR-215

DDR3

【M/B】 ASRock M3A785GMH/128M

【メモリ】 DDR3-1333 2GB*2

以外はDDR2と全部同じ

で,TMPGEnc 4.0XP(4.7.3.292)で,手元にあった素材(地デジTS)を各形式に適当にエンコしてみた.

DivXはDivX1080pプロファイルで,「バランスのとれた品質」で,1パス固定品質の4.0にしたもの.

H.264MPEG-4/AVCで,プロファイルはMain,1パス固定量子化,解像度1920*1080,量子化の(I,P,B)=(26,27,29).

WMVは1パス固定品質にしただけで,全部標準.

ソースはアニメは「とある科学の超電磁砲 #3」のアバン+OP(2分40秒-4796フレーム)で,実写は「相棒8 #2」のアバン(3分54秒-7012フレーム)

ベンチ時は同時実行数を二つにして実行.実写のWMVのみ同時実行ではなくひとつしか実行されてないので少し速い.


結果は

アニメ

形式DDR2(秒)DDR3(秒)ファイル容量(MB)
DivX29224162.2
MPEG-456953951.2
WMV12901230122

実写

形式DDR2(秒)DDR3(秒)ファイル容量(MB)
DivX561465140
MPEG-4951896139
WMV14151333341

まとめると,

形式DDR2(アニメfps/実写fpsDDR3(アニメfps/実写fps改善率(アニメ/実写)
DivX16.42/12.5019.90/15.0821.1%/20.6%
MPEG-48.43/7.378.90/7.835.6%/6.1%
WMV3.72/4.963.90/5.264.9%/6.1%

DivXだけが妙に改善.他は5%程度の改善度.大きいといえば大きいし,小さいといえば小さい.もうちょっとドラスティックに変わって欲しかったけど,こんなもんかも.

しかし,WMVがファイル容量もひとつだけ突出して大きいし遅いと,見どころ無し.MPEG-4は解像度が高いにも関わらず,ファイル容量もDivXよりも小さく(アニメで51.2MBのMPEG-4に対して,DivXは62.2MB),条件次第で実線投入もありかなという雰囲気.結局DivXの安直さに流れてしまうわけだけど.