ライフログ in 3/11

東京だから被災というレベルではないけど,巻き込まれたのでやったことや,その時考えていたことを記録する.

  • 被災場所はたまたま出張していた東大先端研.地震後も仕事を続けようかと思ったけど,余震が続くのでどうにもならないと観念して18:30頃に帰宅開始.
  • 帰宅開始時の状況判断(と,括弧内は今から見た感想)
    • 東北の被害は絶望的
    • 関東圏の被害はそれほどでもないので,何時になるかはわからないが3/11 中に鉄道は復旧するだろう(関東圏の被害も正直かなりひどい.ただ一部私鉄に関しては復旧)
    • JRは影響範囲が大きいので,私鉄の方が先に復旧するだろう.(京急が復旧しなかったのは想定外だったが,おおむね正解)
    • 家のサーバへアクセスすると,pingすら通らない.転倒などでかなり大きな被害がでているのではないかと身構える.家のサーバ自体はかなり地震や水没に対して対策しているので,それに比べて対策が甘い録画サーバに被害がでている可能性は高いと予想された.本日の最初の録画はまどかマギカなので,かなりタイムリミットが早い.(停電でサーバが停止したのみで被害もなかったし,まどかマギカも震災特番で飛んだので杞憂)
  • 自宅の鶴見への経路は京浜東北線京急の2路線.どっちにしろ品川を通るので品川まで徒歩で移動して鉄道の復旧を待つ
    • 荷物が重く(PC込みで4.8kg),さらに,職場にあった非常用持ち出し袋も携帯したのでかなり体力が奪われた.
    • 今から思うと,財布と非常用持ち出し袋のみを携帯した方が良かった.
    • 道中,どこの自転車屋さんも長蛇の列だった.今回10km以遠に帰ろうとするならば正しかったと思う.来るべき関東大震災でも正解かは知らない.
    • そもそも,停電により街頭が消えると予想された場合には,徒歩での移動はむしろ危険?
  • 19:40頃,品川に到着
    • あまりにもたくさんの人であふれていて,鉄道の回復を待つという発想の甘さを痛感.
    • 被災時の状態で電車が放置されていて,復旧作業に入っていない京浜急行の様子を見て,本日中の復旧の可能性がかなり少ないことを理解する.
  • 20:00頃,旧東海道を移動しながら飲み屋を探して,同行の人と2時間ほど時間を潰す.
  • 20:30頃,まどかマギカの放送休止を知ってガッツポーズ.
  • 22:00頃,観念して鶴見まで徒歩で移動開始.
    • 国道15号沿いに歩いたが,横浜方面は徒歩の方が速いくらいで,完全に麻痺状態.逆方向はそこまででもない.
  • 23:50頃,東急線が復旧したので,東横沿線の人が蒲田から多摩川線-東横線を通って変えるために分かれる.
  • 25:30頃,帰宅

自宅の被害は,かなりのものを想定していたので,本一つ落ちていないような状態で少し拍子抜け.

サーバについては停止していたが,物理的な被害はなかった.ログを見ると地震直後に停止した記録が残っていて,たぶん電力供給が一瞬落ちたのだと予想.

その他の,情報通信関係のことをまとめると

  • iPhoneを使用しているが,softbankの携帯メールは不安定で余り役に立たない.インターネットメールは比較的順調.
  • 電話は基本的に使えなかった.特に,被災地に在住している人への電話は無理.ただ,規制で止まっているのか,先方が困ったことになっているのかがわからないのが困る.今日になっても,東京の友人への電話が通じないが,どっちなのかわからない.

3/12時点での今回の反省

  • 徒歩での帰宅をするならば,荷物は極力減らすべき.体力を奪われる.
  • 今回は,街灯がついていたが,停電で街灯がついていないことを前提にするならば,暖をとれる場所で朝まで凌いで,夜が明けてから移動すべき.
  • 人間は訓練したことの半分も出来ないので,偏執狂なレベルで訓練すべき.
  • 車は無力.だが,頼りたくなる気持ちもわかる.
  • 思ったより,自宅サーバが脆い.無停電装置を導入すべきかもしれない.
  • こんな状態でも停電を最小限に抑えた東京電力には,感謝する言葉を持たない.電力自由化を強硬に主張する気が失せた.