ZAQ First Live 2014 追加公演 川崎(2014-7-6)

お盆休みなので更新作業。この後,LIVE FLIGHT香川とサマドリが続く予定。8月はそれで終わりで次のライブ予定は9/28のキタエリ

7月最初のライブはZAQ First Liveの追加公演。「~三日月研究所におけるインパルス論とそれに伴う考察~追加公演 NOISY debate」というZAQらしい理屈っぽく長ったらしいタイトルがついているが,頭を空っぽにして楽しめた。

ZAQさんは個人的にはAlteration(ささみさん@がんばらない OP)から注目してて(中二病は見てなかったので),メロディーラインの華やかさがすごい印象に残ってて,その後の曲も同じように面白かったのでアルバムが出たら買うのにとずっと待ってたらやっと出たので購入してやっぱりすごいと感動したという経緯。

最初のランティスHP先行に乗り遅れたので,アルバムに先行つくかなあと思ったら結局つかず,ギリギリのタイミングであった一般も応募しそびれてFirst Liveの最初の公演はチケットを入手できず。かなり打ちひしがれていたあたりで追加公演の報を聞きなんとか追加公演の方は入手。追加公演の方は青年会館と違ってオルスタの川崎クラブチッタだったのだけど,まあ夏だからどうにでもなるだろうし,それ以上に整理番号も比較的早かったのでコインロッカーの確保に不安がなかったのでかなり気楽。もっとも,人数的にもかなり余裕があったので,ほぼ全員コインロッカー使えたっぽい。

物販も追加公演だからなのか,なんか牧歌的な感じで,ほとんど並ばずにすべての商品が売り切れ無しで買えた(Tシャツしか買わなかったけど)。朝から並ばないと競争率高い商品は買えないというイメージがあったのでいい意味で拍子抜け。

じゃあ,ファンが熱狂的でないかというとそんなことはなかったよねということで恒例の心拍数。

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自分の配置が前よりだったせいもあり,ノリがイベンターよりのファンが多く,それにつられてかなり心拍数高め。咲きクラップが標準装備でカルチャーショックを受ける。あと,サビでほぼ常にジャンプを続けるのも衝撃的で,そういう雰囲気につられて心拍数はかなり高め。

オルスタだとあんまり心拍数上がらないイメージがあって,それは今まで体験したオルスタ(つーかキタエリ)だとそもそもが詰め込み過ぎだったり,モッシュが激しすぎる結果人口密度が高すぎて飛べないからなんだけど,人口密度が緩めであれば普通のスタンドと比べて椅子がない分,むしろ土台が安定しているので逆に飛びやすくて心拍数が上がりやすいということがわかった。

でも,そこら辺を割り引いても,心拍数160って茅原実里Freedom Dreamerとかでしか達成できない,ライブとしてはほとんど極限に近い数値なわけで*1,それを盛り上がる系の曲では連発してるあたり,心の何かに触れているとしか言い様がなく,ZAQは好きだけどそこまで好きなのかと心拍数から無理に納得させられる感じがする。

メロディーの華やかさというか変化球の連続で攻めてくる感じが面白いし乗りやすいというのは前提として,ZAQの何がいいって歌詞の中二病感。もっと展開すると,例えばエキストラレボリューションとかがわかりやすいけど,歌詞が大きい希望とすごい不安感という全く正反対のモザイクで構成されてる。明日への希望はある,自分のほんとうはこんなもんじゃないと思ってる。でも,今の自分はすごいちっぽけで,ずっとこのままで終わってしまうんじゃないかという強い不安感に苛まれてる。そういう極端なモザイクがいかにも中二病だし,微妙にZAQ本人の生き様にも通じるているようにも見える。

そして,もうそろそろ不惑を見据えて人生設計をしていかないといけないおっさんがこういうのに共感してちゃいけないよなあと思いながらも,最近いろいろあって惑いまくっている自分の心にそういう不安感と希望のモザイクで構成された歌詞がバシバシ刺さってくる。ずっと共感してちゃダメだろうけど,もう少し酔わせてみたいな。

演出的には本人の素養を活かした弾き語りで「自由という理由」を歌ったのが一番面白かった。一見ひどく投げやりに見える歌詞を,驚くほど感情的に歌い上げるというコントラストが,アルバム収録版より更に極まってすごい面白かった。

*1:ちなみに,私の有酸素運動の限界心拍は165bpmくらい。