プロトコルが科学の要だと言うなら

20年前に成立した議論は今でも(反論されて間違っていることが判明していたとしても)科学の議論の範囲内なんじゃないかな.というわだかまりエラー - Yahoo!ジオシティーズを偽科学と断罪する人たちに思う.

あのページの骨子は

  • シミュレーションはパラメータ次第でどうにでもなるから信用ならん(たぶんこれはシミュレーションやってる人も程度問題で認めることだと思う.だいたい,ハリセルダンじゃあるまいし明日の天気も外す程度の理解で,どうやったら100年先が予想できるんだよと.ただ,シミュレーションは別に温暖化の原因を探るためにやってるわけじゃないから,これを叩いてもあんま意味がない)
  • 二酸化炭素が直接温室効果ガスとして働くよりも,それによる気温上昇による水蒸気濃度の上昇などの寄与の方が温暖化効果としては大きい.(それを考慮した上でIPCCの議論は展開されてるから….まあ,もし地球温暖化の裁判で二酸化炭素さんが壇上に上げられてたら,弁護する材料には使えるだろうけど,二酸化炭素には人格なんてないから言葉遊び以上の話にはならないわけだし,そもそも今の文明には,もともと少ない二酸化炭素の濃度を変える力はあっても,水蒸気濃度を変える力なんてないから,意味ないし)
  • 二酸化炭素が増えて気温が上昇したと言うが,気温が上昇して二酸化炭素が増えるのだから二酸化炭素が温暖化を招いた証拠にはならない.(東北大の温暖化懐疑論への反論ページいわく,20世紀の気温の上昇程度だと海からの放出だけでは現在測定されている二酸化炭素の濃度の上昇分を説明できない.あと,昔授業で二酸化炭素が上昇した分ぴったり酸素濃度が減少しているグラフを見せられたのでそれを見せてもいいかも.あれは衝撃的)

で,カッコ内に書いたように最初の二つはあまり意味がない反論,最後のは数行で否定できる.が,別にプロトコルからして非科学的と言うわけではなくて,あっていい疑問.21世紀の今ごろと言う感じがしないでもないけど.

個人的にはあれを読ませて(もうちょっと見やすくまとめた方がいいと思うけど),えっと驚かせた後に後に地球温暖化の説明をしたほうがより深く頭に入る気がする.というか,同じサイトの別のページを見るまでは,そういう目的の釣りサイトだと思ったんだよね.最初に都合のいい理論ばかり並べたてるのは難しいとか書いてたし.

ちなみに,自分は需要の高いレアメタルは今世紀前半に枯渇する? | スラド サイエンスを見て温暖化なんてどうでもいいよなあと思った.生活レベルを落とさずに温暖化防ごうと小細工しようにも材料が枯渇するんじゃどうにもならない.インジウムとかそういう分かりやすい元素だけがやばいならまだしも,銅や亜鉛も危ないらしい.温暖化なんぞよりも今そこにある危機

あと,最後に二酸化炭素さんの声優は南央美以外あり得ないと思う.