次期ファイルサーバ用の構成のテスト

H67MA-E45だとFreeBSDが起動しないとか,いろいろトラブルに見舞われつつも,次期ファイルサーバとして運用すべくいろいろとテスト中.

マザーボードの入れ替えは終わったので,今度はストレージの方.旧マザーの方で次期ファイルサーバのストレージ構成をテストしてみたので結果を.

【CPU】 i3 530 1.86GHz
【M/B】 DH55TC
【電源】KRPW-V600W
【FAN】 120mm*2
【VGAオンボード
【HDD】 SHD-NSUM60G, WD30EZRS*3,WD30EZRX*3
【メモリ】 DDR3 1333 2GB*4
【Sound】 オンボ
【SATALSI SAS 9211-8i
【LAN】 オンボ(82758DC)
【OS】 FreeBSD 9.0-CURRENT
【光学ドライブ】なし

初めて,8portのインターフェースカードを導入してみた.mini-SASのケーブルは内部の配線がすっきりするので便利.

ここでのポイントはWDの4k通知タイプのディスクを使ってみたことで,どうなるのかなというあたり.ただ,結局のところSATAにつなぐと物理4kの取得が出来るけど,9211-8i経由だとcamcontrol identifyでもcamcontrol inqueryでも,物理セクターサイズの取得は出来ないから期待通りの効果はなさそう.

で,ベンチマーク.今回はddを使ったシーケンシャルアクセスのスピードを各種構成で測定してみた.

具体的にはメモリが8GBなので,ARCがあふれるように16GBのデータを読み書きするスピードを計測し,10回測定した平均を記載.

グラフの中で,w/4kとあるのは

gnop -S 4096 <disk>

として,4kセクタとして無理やり認識させた場合のアクセススピード.

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一見してわかるように,4kセクタとして認識させた方がストライピング構成(raid0)でも,raidz構成でも明確に速い.単独だと2割程度だけど,ディスク数が増えるにつれて差が拡がる.

面白いのは,raidzの方で何も考えずに認識させると5個ディスクを使ったところでreadの性能がガタっと落ちること.この問題は他のところでも指摘されてたのだけど,本当にそうなんだと驚いた.

あと,ほぼ常にwriteの方が性能良いのは何故なんだろう?atimeを切ってもつけても変わりなかった(グラフはatimeを切って測定).