鈴木このみ NICE to Me CHU!!!ツアー 東京(2015-10-12)

会場はZepp東京。FC先行じゃないので結構後ろめの入場。

モッシュを避けるために横向きに柵を立てて,左右を空けるような指導が入る。といっても,キャパの7-8割は埋まってる印象。ZAQと違って別に中央に花道作ったりしなくても普通に埋まるらしい。

新曲という意味では,前回の6月以降はこのライブの週に発売されるアルバム曲(といっても,ミニにも程があるアルバムなので実質2曲くらい?)が増えたくらいでさほど増えていない。ただ,かと言って,その次のアルバムに収録するであろう新曲を大量に歌うのは難易度高いと思った。

ということで,心拍数グラフ。

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曲と歌唱力のポテンシャルとしてはもっと高まっても良いはずだなあと思うんだけど,意外と上がってない。盛り上がる曲でジャンプした時に伸ばした手が微妙に温度の違う空気*1を掴む感覚は健在なんだけど,意図的なのか,あまり盛り上がる曲を続けなかったり,結構長めなMCで切ってる印象。

あと,完全新曲はライブ全通者は普通に乗れるんだろうけど,東京が初回の人間に乗れというのは厳しい。そこら辺でかなり不完全燃焼。

あと,自分は大体真ん中くらいの場所で,柵で区切られたエリアの中では後ろの方にいたのだけど,ライブの進行に伴い段々と集団が後ろに下がっていって密度が上がっていって動けなくなっていったこと。段々と前ににじり寄っていくのなら分かるんだけど,段々と後ろにいじり寄っていくライブって初めて。

理由はきちんとあって,柵の前に陣取った人が柵を使ってハイジャンプをかましているのに怯えた人が徐々に徐々に後ろに秩序だって下がった結果として,後ろの密度が上がっていくという… そういう人は本当に動かないで自分のポジションを守るからすり抜けて前に行くことも出来ず,ため息。ただ,全員が全員オルスタ歴戦の強者みたいな感じの客層だと*2,なんかもうご新規さんお断りって感じがしちゃうから,それに比べると新規っぽい客が流入してるってことで喜ぶべきなのかも。

個別楽曲という意味では,Tom@hackとのコラボのTomorrow's bestとその次のわたモテはきちんと盛り上がっている。Tom@hackは例の騒動の印象が強すぎたのだけど,Tomorrow's bestでのコラボを見てやべえかっこいいじゃんと手のひら返し。

囚人 paradox 2013が,ああこれぞ鈴木このみの歌唱力のポテンシャルだと感激しながら聞いてた。静かなところで歌声に乗せてくる感情がともかく豊かで,味付けがとにかく濃い。それに感動して,サビのところで全力を尽くしてレスポンスしていこうって気分になる。

This gameはもっと盛り上がっても良いようなきがするんだけど,その前のMCが長めで体を冷やしてしまったのか上がりきれてない。ただ,あの個人的には好きだけど尺が長すぎる前奏をMCに使うのはうまいなと思った。というか,This gameにかぎらず複雑なピアノをきっちり,かつ余裕を持って弾きこなすキーボードがかっこよすぎて痺れる。ジャンプして心拍数が上がって意識が飛びそうになってる時にピアノの旋律が心に突き刺さってくるのがたまらない。

アンコールは,鈴木このみ名物の速くなりすぎて一旦仕切りなおすコールが健在。この現場以外でこの現象見たことない。

その後,心拍数がだだ下がりなのは,もったいぶって出てきたゲストがアニソンクラブNのフリーザで,その時点でズッコケなのに,更に尺を使ってきたので,しみじみ関西人のギャグセンスはわからんという気分になったから。今思い出してもいまいち狙いがわからない。

その意味で,鈴木このみの歌唱力は安定しててすごいとは思うんだけど,陣営のサポートにはかなり不信があったり。ほとんど新曲が入ってない謎のミニアルバム出したのも何がしたいのかよくわからないし。

*1:会場の熱気に空調が負けて観客の高さの空気の温度が高いけど,障害物がない上の方の空気は空調が効いてるから冷たくなる

*2:ああ,ZAQだよ…ひとことで言うと