部屋の温度

自分の部屋(横浜市,鉄骨4階建てマンション,一応東向きらしいけど日当たり全く無しで昼でも暗い)の断熱性能を評価しようということで,正月前に温度ロガーを慌てて購入してセットした.

セットしたのは秋月電子のこれ.

USB温度ロガー EL-USB-1: センサ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

注意点としては,セットアップ,データの吸い出しに32bit版のwindowsがいること.メインのゲーム用Windowsマシンは最近64bit Win7にしちゃったので焦ったけど,32bit Vistaで動いている録画用パソコンがあったので助かった.

これを,部屋のうちと外にひとつずつセットするのがポイント.片方だけだとたぶんあんまり面白くない.

ただ,慌ててセットしたので,正月休み中はデータがうまくとれていなかった.それからセットしてちょうど1ヶ月くらい経ったので,ちょっと分析してみた.

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縦軸は温度(℃),横軸は1月1日からの経過日数.

オレンジが室内温度,ブルーが外気温,グリーンが外気温の48時間移動平均を室温の変化に合わせるために0.7日分遅らせたもの.外気温が急激に変わったところの変化とよくあっている.

記録を始める前は,もうちょっと外気温にしたがって気温が上下動するかなあと思ったのだけど,日単位の変動はコンクリート躯体の熱容量にほとんど吸収されてしまっているイメージ.で,0.7日ほど遅れて気温に反映される.

前の家(大田区,木造2階建てアパート,東向きの日当たりそこそこ)だと,朝は寒くてお昼は暑いというのがはっきりしてたので驚く.

ときどき,室温が20度前後に上がるのは暖房.暖房で上昇した温度が下がるのは比較的速い.時定数(暖房をつけてない状態の温度との差が1/eになる時間)で1.2時間くらい.22日のあたりみたいに半日以上の長い期間暖房で温めてしまうと,目に見えて温度の下がりが遅くなる.この場合の時定数は3.7時間.熱容量の大きいコンクリート躯体まで少し加熱されたため,温度の下がる速度が遅くなったのかなと推測できる.

とまあ,いろいろと情報が拾えるわけで,不動産屋さんが家を紹介する時に,こういうグラフの一つや二つ見せてくれても良いのになあと思うけど,無理か.