紙というストレステスト

とある国立大学医学部の学士編入試験に係るうちあけ話

に対して,「紙というストレステストを課しているやつが何を言うw」と書いたのは紙提出に苦しめられてきた過去があるから.

正直,履歴書程度なら紙提出でもあまり問題にならない(海外に住んでてとかでない限り.まあこれはこれで結構はまる人は多そうだが).紙提出が問題になるのは

  • ページ数が多い場合
  • 配る人数が多い場合

よくある例だと

  1. JSTの特別研究員の書類提出
  2. 博士論文提出(100頁以上×5人とか以上)

まあ,博士論文は身から出たサビというかあれだけ大量の文章をきちんと読んでもらわないといけない以上,サービス精神の一環としてとりあえず紙に打ち出してしまう.(紙じゃなくてデータにしてと言われてもすぐに対応できるが,逆は無理)

で,解せないのはJSTの特別研究員.今もそうだか知らないけど10ページくらいある定形の書類を

  1. 大学事務の保存用
  2. JSTの原本
  3. 5人だか6人だかいる審査員送付用

と言った感じで6-7部くらい印刷する羽目になる.何を思ったのか,1枚目を黒く塗らなくてはいけないとか,余計なトラップポイントもあり.別に自動綴のカラーコピー機があるわけでもないし,要領も掴めないから,半日くらいこういう非生産的な作業につぶれる.

あと,定形のフォームがPDFで配布されてるんだけど,WORDから変換したのが丸出しのPDFで機種依存文字含めて非常に扱いづらかった.誰も,定形のフォームがイラストレーターとかで読み込めないとか思わないので,直前になってレイアウトが崩れてるとか,機種依存文字がまっとうに印刷されてないとかに気がついてパニックになってたのを思いだす.

ちなみに,自分の場合履歴書相当の内容を含む最初の2枚が電子申請もどきになる変わり目の年だったが,この電子申請も噴飯物で一言で言うと,確定申告の電子申請と同じ.つまり,内容を入力してPDFを書きだして,あとは印刷して提出して下さいというもの.どんだけ紙が好きなんだよ.

ちなみに,大学院時代に散々こういうことを経験してたので,国の機関なんてつまらない書類を量産するのが仕事なんだから,全部なくしてしまえと思っていたら,就職先もこれに輪をかけて紙社会だった.orz.