穴熊の戦い方(初版第1刷) 正誤表

佐藤和俊先生の全戦型対応 穴熊の戦い方 (マイナビ将棋BOOKS)を本屋で立ち読みしたら,これはいいと思って即購入。

序盤の定跡書という形ではなく,中盤の後半から終盤にかけて穴熊を活かすためにはどう戦えばいいのか?ということに的を絞った面白い形式の書籍。方向性としては広瀬先生の広瀬流穴熊 終盤の極意に近いものがあるけど,もっと変化が網羅的で初心者から中級者(つまり自分)がやりがちな,こうやって相手の攻めをお手伝いして負けるんだよねという手順がきっちり書かれていて感動する。これを読んだだけで終盤1手分強くなったような気さえする。

ただ,感動してきっちり読んだからかもしれないが,誤植が多い。というか多すぎる。この本はきっちり売れてきっちり版を重ねてくれると期待しているので,気づいた誤植をまとめてみた。

  • p.48下段1行目 「☗1二歩☖3一玉☗4三馬は」→「☗1二歩☖2一玉☗4三馬は」
  • p.60上段6行目からの記述はミスではないものの,前頁の手順の途中から分岐するので読みにくい。字数の問題で難しいのかも知れないが,出来ればp.60下段1行目からの手順を第4図からの手順で書いてくれたほうがわかりやすい。
  • p.69上段2行目 「第3図は詰めろ」→「第2図は詰めろ」
  • p.166下段2行目 「☖5八歩はあり,☗5六同銀」→「☖5八歩はあり,☗5八同銀」
  • p.178下段6行目 ミスではないものの,「金無双や矢倉と違い」→「穴熊は金無双や矢倉と違い」と補ったほうがはるかに意味が取りやすい
  • p.180 E図 1五歩の向きが逆(先手ではなく後手)
  • p.195 I図 2四の飛車は3四にあるべき
  • p.228 上段3行目 「4二銀の変化も」→「4二銀の変化を」