折れ線グラフは0基準じゃなくてもいいけど,棒グラフは0基準じゃないといけない理由

いまさらグラフ問題 - smectic_gの日記の続きだけど,棒グラフを0基準で書くべき理由を捏造とかわかりづらいとかにしてしまうと,0基準じゃない折れ線グラフも同じように*1ミスリーディングだから破綻する.また,0基準じゃない折れ線グラフを否定するのは前の記事でも言ったように簡単に破綻する.だから,前も言ったように0基準でない棒グラフは形式的にありえないといったほうが論理としてシンプルだ.

(教科書に載っていようがなんだろうが)どう形式的にありえないのかを理解するにはまず積み重ねグラフを考えればいい.積み重ねグラフを0基準で書かないことはほぼ*2ありえない.特に,波線でカットした場所から下に項目が残っていればさらにありえない.

積み重ねグラフが0基準でしかありえないことを前提に,棒グラフはすべてが同じ色の(でも見えない線で単位数ないしは単位量に分けられた)積み重ねグラフであるとすれば,0基準でない棒グラフは形式的に不自然であることがわかる.

棒グラフで書くべき内容はすべて量ないしは数に還元できて,決して値には還元できないから,確実に上のような分割をすることができる.そして,この解釈の上では棒グラフを波線省略するのは描くべき項目を描いていないことになり,形式的な不自然さが露呈する.

*1:訓練されていない人には.自分なんかはグラフを見たときには必ず,軸の範囲の値に対する割合を計算して,どのくらいの変化かを計算する

*2:0基準の積み重ねグラフの横に拡大図としてかかれること以外には