カルボナーラの構造と組み立て方というエントリを見かけたので,自分の適当レシピを公開してみようかなと。
元のエントリは,なんかすごい凝ってるし,参考になる点はあるのだけど,UKで無駄に伸びたまずいパスタを食べ過ぎ,イタリア(ボローニャ)でアルデンテを通り過ぎた硬さのパスタを食べ過ぎた身としては,茹で過ぎたほうが美味しいなんてのはねえというか,生理的に受け付けなかったりする。
ちなみに,ディチェコは英語のアルデンテの時間でゆでてしまう派*1。
とりあえず,私のカルボナーラに関する制約条件は休日に1日中サイクリングしたあと,帰ってきて疲れきった時に常備できる品でタンパク質豊富でカロリーのある夕食が作れるか?ということ。初期のレシピは参考にしてたレシピ本*2の通りに生クリーム使ってたんだけど,生クリームは日持ちしないというので生クリームを使わないレシピを模索するようになった。*3
用意する材料は以下(ちなみに,1人分)
- ペンネリガーテ 150-200g
- 私が行ったところは北部でなんでもショートパスタだったのに染まった。茹でるのも楽だしオススメ
- チーズ 60g-70gくらい
- パルミジャーノ・レッジャーノか,グラノパダーノ。量をケチると負けなので安いのを買うべし。しかし,ペコリーノロマーノってどこに売ってるんだろ?
- パンチェッタ 50gくらい
- 卵2個
- 胡椒
- 塩 パスタ茹でる用
- オリーブオイル 適量
手順は
- パンチェッタを適当に短冊状に切る。
- パンチェッタをオリーブオイルを適量引いた片手パンで炒めて油を抜く。カラカラにするかは趣味。ぶっちゃけパンチェッタは香りと雰囲気担当なので,そこそこ油を抜ければ頑張らなくて良い気がする。
- パンチェッタを炒めている間にチーズを粉にし始める。この作業さえなければ楽チン料理なのにといつも思う。
- パンチェッタが炒め終わったら,とりあえず火から外して,パスタを茹でるためのお湯を火にかける。塩は多すぎるくらいでいい。
- パスタ用のお湯を火にかけてる間からパスタを茹でてる間にチーズを粉にし終わる。粉になったチーズに卵黄1個と全卵1個を入れる。全卵2個だとなんか味が薄い。卵黄2個だとクリーム感が足りない。そして,胡椒を適量振りかけてから混ぜてペースト状にする。
- パンチェッタを炒めた鍋が冷めたあたりを見計らって油を捨ててからキッチンペーパーで油を拭き取る。
- パスタを茹でる。茹で過ぎのパスタは食えたものではないので,日本語表示の-1分あたりで良い気がする。
- 茹で上がったら,茹で汁を切ってパンチェッタを炒めた鍋に突っ込む。それに,ペースト状になったチーズ+卵+胡椒を入れてチーズが溶けるまで混ぜる。火にはかけない。パスタの熱でチーズは勝手に溶ける。チーズの量が多目だと卵が固まる云々を気にしなくていいので楽。この時,シリコーンヘラを使うと便利というか,これを使わないでやると必ず失敗した記憶がある。生クリームを使うとシリコーンヘラがなくても流動性があるので投入できるんだけど*4,この生クリームを使わないペースト状の物体は流動性がほとんど無いので,シリコーンヘラがないと鍋に上手く全量を投入できない。
これで,チーズドーン,パンチェッタドーン,胡椒ドーンみたいな,いい意味でも悪い意味でも男のカルボナーラが出来上がる。一緒に飲むのは白ワインだとこの味の主張に負けるので,赤ワイン推奨。