黒瀬城訪問(訪問日 2019-8-20)

夏休み何を思ったのか,戦国時代の山城を2つ巡ったので,そのレポートをする。
こういう古い山城は,登ると軽い冒険気分と歴史を足で感じられるので楽しいんだけど,案内があるんだかないんだかという状況になっていてかなりハードな趣味になってしまうのが口惜しいので,記録をまとめておく。

とりあえず,以下のページを参考に普通に登ろうとしたら,グラウンドの先にあるという看板とか登り口が見当たらなくて頭を抱える。
伊予・黒瀬城(城郭放浪記)
伊予黒瀬城

往時の看板がサイトの写真に残ってて切ない気持ちになる。四国の風雨は厳しい。
剥げた看板と草ボウボウの細い道に,ここから登るの?という思いで他の登り口を探したが見つからず,結局この道から登り始め。

f:id:khwarizmi:20190820125106j:plain
黒瀬城 西登り口
死ぬほど心細かったが,この道は比較的高頻度に青テープがあったのでそれを頼りに登っていく。途中から広い道に合流してから小屋があったり,その小屋のあたりから土塁なりいかにも古い山城っぽい遺構が残っててテンションが上がる。
f:id:khwarizmi:20190820132118j:plain
黒瀬城 本丸

本丸となる山頂付近はかなり平ら。運動公園川の登り口から進むと一番奥の山頂に送電線の鉄塔がある。
その奥に西に降りる四国電力の点検用の道があるが,それがどうなっているのかは不明。

f:id:khwarizmi:20190820132415j:plain
四国電力の送電線と点検用の登山道(右奥)

結構遺構が残っている良い山城なのにここまで案内もなにもないとなあと思うと悲しくなったので,帰り道はGarmin 735XTJのGPSで経路を測りながら降りる。
来るときにあった広い道を下ると,そのまま広い道で来るときに通ったグラウンドの手前の端(北東端)にたどり着く。こんなにわかりやすい道があるのなら看板の一つくらいは欲しかったなあと。しみじみ。道のところには看板はあるのだけど,草に隠れる程度の看板なのでグラウンドからこの道を知らない人が目指そうとすると確実に見つけられない。

もう一つ登り口があると観光サイトには記述があったのと,プールへ下る道があるという看板があったので,そちらにも向かうことに。そこそこ広い道が続くのだけど,木がなくなって日なたになるところから全部藪に覆われてしまっていて,最後の5mくらいを下るのがかなり難度高かった。目の前にプールが見えているのにそこまでの道が草だらけで全く見えないと絶望感がある。プールの監視員をしてる人にこれ本当に下り道?と聞いてしまうレベル。

ただ,立派な看板とかを作っても激しい風雨で消えていってしまうのが難しいところだと改めて実感。あと,ないと多分途中で断念してただろうから嬉しかった登山道のマーキングも,調べたら毀誉褒貶あることがわかった。多分地元の有志がつけただけという感が強いんだけど,何が良いんだろうな。わからなくなる。ただ,個人的には登山道に賽銭箱がおいてあって寄付してと言われたら寸志(1000円とか?)は置いておくくらいには助かったので応援したい。